小黒三郎
1960 多摩美術大学絵画(油絵)科卒 1961〜'81
盲学校及び養護学校に勤務しながら全盲児や知的障害の子どもたちの教具をつくる。
1980 スイス、Naef社とデザイン契約。
1983 (有)遊プラン(U-PLAN)
1988 丹波年輪の里・全国ウッドクラフト展審査委員となる。
1995 小国町・小黒三郎組み木館ズートピア館長となる。
1998 現代玩具博物館・創作玩具公募展審査委員となる。各地で個展、組み木の実技指導も行う。日本おもちゃ会議会員 日本クラフトデザイン協会会員
小黒三郎作品集 U-PLANホームページへ http://www.u-plan.jp/
小黒三郎組み木館ZOOTOPIAホームページへ

『イマジネイティブな組み木のおもちゃ』 例えば一対一の親子やカップルなど、たった二片の動物片から構成されている作品であっても、形と形を組もうとすれば、推理するという行為、手と頭による試行錯誤の具体的な作業(あそび)が求められる。動物組み木は構成遊びとパズル遊びの、二つの遊びの要素をもつおもちゃと言える。たった一片の動物片であっても、その形が魅力ある、生き生きとしたものであれば、子どもの心は動かされる。動物片に注ぐ幼児のまなざしははまっすぐだ。その真剣で無心な子どもの目に、僕ははっとされられることがある。子どもと動物片との間に、霊的な存在が行き交っていると思うのはそんなときだ。子どもとモノとの間に生まれるアミニズム的対話、すなわち想像力こそ、動物組み木パズルのおもちゃ遊びの中で、子どもがふくらませてほしいもっとも大切な、「心の働き」である。想像力は子どもの創造力を導く源泉である。
Hand(手)とHead(頭)とHeart(心)、この三つのHを十二分に働かせて遊べるおもちゃ作りを心がけながら、これまでぼくは組み木の発想によるさまざまなおもちゃを創ってきた。手を使わずに、幼児期から映像を追いながら画面と遊ぶおもちゃが普及している。果たして子どもの想像力は視覚的に伸びるのであろうか。組み木はもっと触覚的なおもちゃであり、子ども自身が手を使うという積極的な働きかけによって遊びが進行する。遊びは自発的な行為であり、子どもの想像力は自発的な行為の中にこそ生まれる。そのようなイマジネイティブなおもちゃを作りたい。(小黒三郎)